今回訪れたのは4月3日のこと、前回訪れたのは、3月14日のこと。2~3週間を経ての再訪、驚きの早さではあるけれど、近くまで来たので、寄っちゃいました。マルカワのガム買いたい!
僕のことを覚えていてくださり、大変恐縮、嬉し恥ずかし。「喉乾いてそうだからどうぞ」と、飲み物をごちそうになり、「こういうところでちゃんと水分補給しときなよ」なんて、誰かの優しさ、めっちゃ嬉しありがたし。
かわいい子ども達から、愉快な大人達まで、僕がお店に滞在している間に色んな人が昭和レインボーには集まってくる。駄菓子とレトロで創り上げられた(失礼ながらも)広くはない空間に老若男女が集う。こんな光景、中々見られないよな。改めて、昭和レインボーさん、すごいや。
その後、念願の喫茶ケルンさんに連れて行っていただいた(本記事写真1枚目の右側の喫茶店です)。
こちらの喫茶ケルン、お店に入る前から美しいのです。
明るいアーケードから一歩足を踏み入れれば、静かな優しさに包まれることでしょう。深みのある建物・廊下、この空洞に包まれていたい、そんな感覚を所有してしまった。
お店への扉、比喩的に重い
昭和レインボーさんのご厚意を頂戴し、お食事をいただく。
サービスランチ・750円
うんまかったです。ありがとうございました。
店内の様子です。長年の落ち着きが染み付いてしまっている、作りたくても作れない、レトロなブルージーと言いますか。
僕は特に、障子が好みだ。
美味しいお食事をいただき、昭和レインボーさんからお借りした「日本昭和ラブホテル大全(村上賢司・著 辰巳出版)」を読み進めていると、
「兄ちゃん。」 と、確かに僕を呼ぶ低い声が聞こえた。驚いた。
どうやら常連と思しきおじちゃんが声の主だ。
返事をし、少しお話させていただくと「葉巻、吸ってみるか」とのお声かけ。心からの御礼を述べ、意気揚々といただく。吸う、来る葉の深み。上質だ、(さっきまで吸っていた)わかばとは違う。喫茶ケルンでのひと時、くゆらせる煙の美味たること。ありがとうございました。
こちらの喫茶ケルンですが、戦前は文豪も訪れるバーだったそう。しかしながら、1945年の空襲でお店は焼けてしまった。その後、同じ場所に今度はバーではなく、美味しい定食と珈琲をご提供される喫茶ケルンとして再スタートしたそう。
空襲を受けたが生き残った洋酒達。
今は、御高齢のお母さんが1人でお店を切り盛りされている。いつまでもお元気で、とは願いつつも、お身体にご無理のないようにとも強く思う、難しいです。
葉巻をくれたおじちゃん「ここもいつ終りが来るかわからない。また来たら寄ってやってよ、ここでまた会おう」
その通りで、喫茶ケルン、長くはないのかもしれません。
また、行きたいな
僕は本記事の概ねを栃木県の日光市今市で書いていたのですが、今市では純喫茶「アラジン」が近頃閉店されたようです。
加えて大学生の頃、住んでいた下宿の近くの銭湯「花の湯」(京都市鞍馬口)が約2週間ほど前、お店を閉められ、取り壊しが始まっていました。
何かがなくなることで、何かが生まれるということもあるので、悪いことばかりではないのですが、すみませんが寂しさは拭えないのです。
以上です。
読んでいただきありがとうございました。