労働をしながら思いついたことを左手に書き記して1日を終えた

大袈裟な人は信用を失う

人生はマラソンや山登りじゃない

終わりの美しさは等しくない

山登りでは皆が皆に挨拶をする

方言を喋ることができない

我々は何者にもなれない

言葉を失った障害者も死者も

言語を使う誰かの偏見に塗られる

深夜ラーメンという概念を食す

水揚げ、同衾

世界の終わりの日のセックスで

コンドームを付けるのか

世界の終わりを仮定する時点で

世界の終わりなんて来ないと

思い込んでいるのだろう

イタリア人直伝のピザと書いていたが

ただのイタリア人留学生のススメだった

僕らが海外に行って

味噌汁を直伝するのと同じ

じゃんけん本°という古本屋が

実家の徒歩圏内にあった

閉店日に人が集っていたことを思い出した

あの頃は何も思わなかったが

確かにあの日

一つの物語が終わったのだ

当時は中学3年生か高校1年生か2年生

友達の話

友達は閉店セールでエロ本を買った

エロ本を買うというイニシエーション

エロ本を買うと店員が

「よっ 男前!」と言った

それに続いて常連が

「男前!」と添えた らしい

ただの笑い話だったけど

とても良い話のように思えた

親が生活が落ち着くまで

肩代わりしてくれていた料金がある

恥ずかしい話なんだけど

これからは自己負担になる

いよいよ始まる気がした

奨学金が毎月生活を脅かしてくる

せっかく大学を出たのに

俺は一体何をしているんだ

古本屋ながいひるのキムラさんは

さよならポエジーオサキアユさんは

theunknownforecastのハタノさんは

僕が師と仰いでいるシンジさんは

どんな未来を思い描いているのか

大好きな仲間達が

うまく生き残ってくれたら

それでいいんだけどな

 

名前を出すのは良くないのだろうけど

どうにもこうにも、申し訳ありません