退職した。
大人とは、若者が、仲間が、その気になった時に何かを送れる人なのかもしれない。2018年2月28日の僕の解です。途中式かもしれませんし、最期の解になるかもしれません(2/28に書いていたけど寝落ちして3/1になっていた)。
親に買ってもらったランドセル、グローブ、スーツ。物心と親への気遣いとで、安物を欲したけど、それよりも高いものを買ってくれたことも少なくなかった。反りが合わないところもあるけど、それについては、どうやら時代や社会システムに原因がありそうです。自分にもありそうです。現状で、ですが。
退職した。
皆が皆に生活がある中、手渡してくれた餞別。職場の人からのそれは、経済的素性が他の人と比べて比較的わかる分、余計に沁みたような気がする。それに、皆の命や人生から導き出した解や途中式を教えてくれたり、わざわざ示してくれたり、嬉しいし、知らんがな、だった。でも話をしてくれるのはやっぱり嬉しいよ、みんな悪い人じゃないし、素敵な一面があるんだよな。合う合わないは別にして。
兎にも角にも、終わり良ければ全て良し。そんな言葉が口から出そうで危なかった。終わり良ければ全て良し病に侵されそうになっていた。目を擦ってバイアスを振り払う。1年間の労働を纏めてリボン結びして綴じようとしたけど、その紐、汚れてた。決して忘れちゃいけない。
「これからどうするの?」には、ちゃんとは答えられないでいる。この人にはこう返したらいいかも、なんて、返事がそれぞれ違っていたりするの。そういうの、どうなんだろうね。でもあなたには本音を話しています。
なんかこだわりなんですけど、「短い間でしたが」とは絶対に言いたくなかった。僕にとっては必要な、ながい1年間だったから。
仕事を終えて、岡山ペパーランドへ行った。「マッシュ星川定例会 vol.108」
岡山で鳴る音を自分の都合で、解釈して、1200円のチケット代に合わない時間を過ごした。便宜上、岡山最後の夜に僕は大事な歌を聞いた。帰路へ。
友達がくれた貼るカイロで温もりを得て、友達が大阪で貰った傘を岡山で受け取り、その傘で濡れてはいけない物を守って、知らない道と見慣れてきた道と見慣れた道とを、走った。大事な歌をリュックに詰めて、大事な場所を見つけて、優しい傘をまた別のあなたに譲って。
この家に居なかったら、あの店には会わなかったかもしれないけど、あの店に会わなかったらこんなことも書いていないのだ。あの人のことも知らないし、あの歌も聞けなかった。全くのパラレルに、思いを馳せることも、今日はいいよね。
結局家具を置けなかった、凡そ布団と本棚だけの部屋の少ない荷物を車に詰めて深夜のバイパスに乗り込んだ。
ちょっと補足
あの店:古本屋ながいひる
岡山のかっこいい後ろ姿
左:きむらまこと さん
右:マッシュ星川 さん
フロント:みちのぶたろう さん
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